プラセンタ点滴
未認可の療法
プラセンタ点滴は、プラセンタの成分を点滴液として体内に注入する方法です。
注射とは異なり、静脈に直接投与するので、有効成分が効率よく体内を巡ることから即効性があります。
また吸収率も注射の5〜10倍といわれています。
その効果は、代謝機能促進による疲労回復や免疫力のアップ、活性酸素を除去し
肌のターンオーバーを高めることによる美白効果、そして自律神経や
ホルモンバランスを整えることによる更年期障害の改善などがあげられます。
点滴により体全体にいきわたりますが、体外に排出されるまでの時間が短くなる、
つまり持続性が低いというデメリットがあるため、効果を保ち続けるためには
定期的に点滴を受けることが必要になってきます。
実際に認可されているのは、慢性肝機能障害の場合と、更年期障害・乳汁分泌不全を
対象にした、皮下または筋肉内への注射の2種類のみです。
前者については、注意書きとしてはっきりと静脈内注射をしないことと書かれています。
未認可の理由としてあげられるのが、ショック症状や血圧低下、チアノーゼ、呼吸困難などです。
これはアナフィラキシーショックと似ており、場合によっては命に係わる危険な状態になりかねません。
認可されていなくても受けることができますが、医薬品副作用被害救済制度から
外れてしまうことを忘れてはいけません。
施術する医師に全責任があるので、信頼できる医師やクリニックを見つけることが大切です。
プラセンタは女性に嬉しい成分ですが、プラセンタを点滴で受けるときには
ショック症状などの医療事故のリスクを伴うことに注意が必要です。
また、プラセンタ点滴を一度でも受けると献血できないということも把握しておきましょう。
皮膚が青紫色に…チアノーゼはなぜ起こる?
一般的にチアノーゼとは、皮膚や粘膜の青紫色変化のことで、毛細血管内の血液の還元ヘモグロビン濃度が一定以上になると症状が出る場合が
ほとんどですが、まれに異常ヘモグロビン血症などが原因でおこることもあります。
また、一酸化炭素中毒や重篤な貧血の時にはチアノーゼは現れにくくなりますので、低酸素血症の特異な症状ではありません。
一般的にチアノーゼは唇や口腔粘膜、鼻先や耳などといった場所やあるいは指先や爪などでよく見られます。
なぜこのような部分でよく見られるかというと、このような場所はメラニン色素が比較的少ないですし、さらに表皮が薄く、毛細血管が
たくさんある場所ですので、毛細血管の血液の色が反映されることではっきりとした症状として現れているからです。
チアノーゼがどのような状態で最も強く出るかということは、総ヘモグロビン濃度に大きく関係していますので、そのため、貧血状態では
一般的チアノーゼの症状は出にくくなりますし、反対に赤血球増多症などではその症状が出やすくなるといわれています。
赤血球増多症では、血液の過粘稠度症候群が原因の末梢循環不全がおこり,それに末梢性のチアノーゼの要素も加わることで、
さらにチアノーゼが出現しやすいといわれています。
プラセンタ注射は非常に人気があり効果も期待できる施術ではありますが、チアノーゼなどのリスクもあります。
もし施術するのであれば、必ず信頼できる医師のもとですることが大切です。
またプラセンタ注射をしますと献血ができなくなるということも知っておくことが大切です。
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